長引く咳の原因は?咳喘息の検査・治療を呼吸器専門医が解説|大阪市港区

  • 2026.11.06

「風邪は治ったのに、咳だけが続いている」
「夜になると咳がひどくなり、眠れない」
「咳止めを飲んでも、なかなか改善しない」

このようなお悩みはありませんか?

咳は身近な症状ですが、長引く場合には、単なる風邪ではなく、咳喘息や気管支喘息などの呼吸器疾患が隠れていることがあります。

今回は、大阪市港区のあや内科クリニックが、長引く咳の原因や検査、治療について、呼吸器専門医の視点から解説します。

咳が3週間以上続いたら要注意?

日本呼吸器学会では、咳の持続期間によって次のように分類しています。

・急性咳嗽:3週間未満
・遷延性咳嗽:3週間以上8週間未満
・慢性咳嗽:8週間以上

風邪による咳は自然に改善することが多い一方、3週間以上続く場合には、感染後咳嗽や咳喘息など、さまざまな原因を考える必要があります。

ただし、3週間経過するまで受診を待つ必要はありません。息苦しさ、血痰、胸痛、高熱などを伴う場合は、早めの医療機関受診が重要です。

長引く咳の代表的な原因は?

① 咳喘息

咳喘息は、長引く咳の代表的な原因の一つです。

一般的な気管支喘息とは異なり、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が目立たず、咳だけが続くことがあります。

特徴としては、夜間から早朝に咳が悪化する、冷たい空気や会話、運動などで咳が誘発されるといった症状があります。

治療には吸入ステロイド薬などを使用します。適切な診断と継続的な治療が重要です。

② 感染後咳嗽

風邪やその他の呼吸器感染症が治ったあとも、気道の過敏な状態が続き、咳が残ることがあります。

これを感染後咳嗽と呼びます。

時間の経過とともに改善する場合もありますが、症状が長引く場合は、咳喘息など別の疾患が隠れていないか確認する必要があります。

③ 気管支喘息

気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が生じる疾患です。

咳に加えて、喘鳴や息苦しさ、胸の圧迫感などがみられることがあります。

一方で、典型的な喘鳴を伴わない患者さんもいるため、症状だけで判断することはできません。

④ その他の原因

長引く咳には、次のような疾患が関係することもあります。

・胃食道逆流症
・鼻副鼻腔炎や後鼻漏
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・気管支拡張症
・肺結核
・間質性肺炎
・肺がん
・薬剤による咳

咳が続く原因は一つとは限らず、複数の疾患が関係していることもあります。

レントゲンが正常でも咳喘息の可能性はある?

あります。

咳喘息や気管支喘息では、胸部レントゲン検査で明らかな異常が認められないことも少なくありません。

そのため、レントゲンが正常だからといって、すべての呼吸器疾患が否定できるわけではありません。

また、胸部CT検査で初めて確認できる病変もあります。

長引く咳を適切に診断するためには、症状の経過に加え、必要な検査を組み合わせて評価することが重要です。

あや内科クリニックで行う長引く咳の検査

胸部レントゲン検査

肺炎や肺の異常陰影などを確認します。当院ではAI画像診断支援システムも併用しています。

呼気NO検査(FeNO)

吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測定し、気道の好酸球性炎症を評価する検査です。

喘息や咳喘息の診断を補助しますが、数値だけで診断が確定するわけではありません。

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

息を吸ったり吐いたりすることで、肺機能や気道の狭さを評価します。

アレルギー検査

必要に応じて、アレルギーの関与を調べる血液検査を行います。

なお、当院にはCT設備がありません。CT検査などの精密検査が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関をご案内します。

咳止めを飲んでも治らないのはなぜ?

咳は、さまざまな原因によって生じる症状です。

例えば、咳喘息では気道の炎症が関係しているため、一般的な咳止めだけでは十分な改善が得られない場合があります。

大切なのは、咳を一時的に抑えることだけではなく、原因となっている疾患を適切に診断し、治療することです。

呼吸器専門医からのメッセージ

「咳くらいで受診してもいいのかな?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、咳が長引くことで、睡眠不足や仕事への支障、日常生活の質の低下につながることがあります。

特に、夜間に咳が続く、何度も咳を繰り返す、風邪のあとに毎回咳が長引くといった場合には、呼吸器疾患の評価が大切です。

あや内科クリニックでは、呼吸器専門医・喘息専門医の女性医師が、患者さん一人ひとりの症状に合わせた診療を行っています。

大阪市港区・弁天町周辺で長引く咳にお困りの方は、当院ホームページからご予約ください。

※当院は15歳以上の方を対象としています。発症5日以内の咳・発熱・咽頭痛などがある方は、通常診療とは別の「かぜ発熱外来」をご予約ください。

日本呼吸器学会『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025』

日本呼吸器学会「呼吸器の病気:気管支ぜんそく」

日本呼吸器学会「呼吸器Q&A:からせきが3週間以上続きます」

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断や治療を保証するものではありません。

監修:あや内科クリニック 院長
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本喘息学会 喘息専門医
日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医